【𠮟咤激励】今は率先してSuicaを避ける理由

昨日1/28はモバイルsuicaがスタートしてからちょうど12年目の日でした。モバスイ誕生以前はまだEdy一択でしたし何よりも使える場所が少なかったのでiCシリーズ(Felica対応)を持っていても活躍する機会は少なかったですネ。

2005年はドコモが冬モデルにおサイフケータイをデフォで搭載されたシリーズでもありました。(懐かしい…902は全部使ったなぁ…)


そして年が明けた2006年からは電子マネー対応が加速した年でもありました。
1/28 モバイルsuicaいよいよ サービススタート!

2/27 ファミリーマート全店舗へのiD導入と新サービス検討に合意
3/27 am/pm全店舗にiDを導入 全店約1,350店舗で
3/28 ローソンが資本提携および業務提携に合意iDとトルカを全店舗に導入
4/3 ケータイクレジットiDとSuica電子マネーの共通インフラを運用開始
4/3 炭火焼肉酒家 牛角でiDを導入
5/18 100円ショップ最大手ダイソーiDを導入 全国50店舗から順次拡大へ
9/27Suica iD QUICPay Edyが1つの決済端末で利用可能に


しかし良い流れが出来てましたが黒船来襲により2008年にiPhone3Gが、2009年にAndroidのHT-03Aが登場してから潮目が変わり、2010年のiPhone4とXperia SO-01Bでホップ、2011年にauがiPhone取り扱い開始でステップ、2013年にドコモがiPhone取り扱い開始しでジャンプと逆3段飛びで一気に(モバイル決済として)停滞してしまいました…
 
スマホ来襲は原因の1つだと思ってますが、誕生から使っている者から言わせて頂くとJRさんにも原因が有ると思ってます。


まず年会費の表記

スタート時点ではビューカード(&提携カード)のみって言い分は分かります。
その9か月後から待望のビューカード以外でも登録可能になり「ビューは無料、その他は年会費がかかる」ってのも分かります。(ここここ)


しかし当時も、12年後の今もですが「ビューカード登録者は❝当面❞無料」って表記が非常に嫌です。年会費を取る可能性は十分に在りますよと謳って干支が1周しました…
サブスクの時代に月100円にも満たない金額で目くじら立てる訳じゃないです。子供の頃の様な切符を並んで買うという行為から解放されてるし便利に使えてます。単に取られるのが嫌なんじゃないです。その考え方・体質が好きになれません。
取るならしっかり取って「その年会費・サービス料に見合った満足できるものを提供して頂きたい」です。


年会費の差別

そして時はだいぶ過ぎて、2016年10月25日に待望のiPhone版モバスイが誕生。日本でシェアの高いiPhoneにFelicaが乗ったのは日本のキャッシュレス化には喜ばしい出来事でした。

しかしApplePayなら年会費が一切無料というのはいただけない…差別しないで…(まぁ犯人はJRでは無くて条件提示がお得意のAppleかもしれませんが)

Androidアプリへの手抜き

そしてAndroidのUIについて。
昔、お客さんの声で「おサイフケータイ(Suica)の為にAndroidを選んでます」とよく聞きました。ガラケー時代からAndroidでもそのまま使い続けてくれたユーザーはJRからみれば非常に大事なユーザー、お得意様。
2011年7月23日に待望のAndroid版モバスイが誕生した訳ですがまんまガラケーのUI。
㊧ITmediaさんお借りしてます
しかしこの時はまんま移植でも分かります。
何せ待望のモバスイがスマホに来てくれた訳ですし、ウェジットも何気に良かった。
だからこの時は有難う御座います!でした。


しかしそれから音沙汰なく1年が過ぎ、2年→3年→4年→5年→iPhone対応→約6年が経ち2017年6月27日に突如として起動後のトップだけがスマホのUIにチェンジ!


ぱっと見はすっきりスマホUIにしたかと思えば、奥に進めば…


このガラケー時代から十数年変えようともしないインターフェイス。数字1~9と*と#の体系がまさにそれを物語っており、gifファイルも時代を感じてほんと痛々しい汗

iPhone版リリースしたし「あーそういえばこっちも表面だけ少し替えとこっかw」的な考え。



JR地域会社/特に東日本と東海の仲違い

そしてJRの都合で起きる地域会社の不便さ。

私共の通信系も20年前くらいはこの考えでした。
各地域会社でプラン(今では全国統一料金を普通に使ってますけど)も違えば、地域会社専用の機種(ドコモ北海道のクリオネなどの専用カラー)もありました。
鉄道も電気もガスも通信も当時の日本は同じ要領だった訳ですが通信は早々にその不都合さから抜け全国統一って形をとってます。

参照:地域ドコモとの合併に関するお知らせ 2008年4月25日https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080425_00.html

もちろん通信と鉄道は違いますから単に統合しろって話では有りません。ただ切符時代に比べればほぼ確実に乗車料を徴収できてる訳ですし、ユーザー目線に立ってシステム改修をして頂きたいですね。

それと東日本と東海の仲の悪さ、連携の無さ。
昔に比べれば東日本と東海の権力争いは見えなくなった!?と思いますが、一般利用者にとっては東日本の新幹線も東海の新幹線も一緒ですよ。なぜ会社毎にやり方も違う、予約システムを使い分けなければ行けないものなのか。

だから率先して使いません

と言う訳でここ数年は決済の順にプライオリティを付けて「他が使えなかったらSuica」と言う感じにしてます。まぁわたくし一人の額なんてチリ以下でしょうが、小さな抵抗として今は率先してSuicaを避ける様にしてます笑

そして最後に。
去年の10月にモバイルPASMOの商標登録を行ったことが明らかになりました。(ついに「モバイルPASMO」登場か!商標出願されたことが明らかに)
1社独占は競争が起きなくユーザーにとって害になりやすいのでその意味で登場を待ち望んでおります。※追記:しかし相変わらず動きが有りませんね。



2018/4/17に書いた「キャッシュレス店舗を始めた理由【後編】本気で導入しないと日本はこの先相当やばいと思います」に関連する箇所があるので一部抜粋です。

まだ本格的に参入されてないのは「金融(決済)」です。そしてある意味、金融(決済)は本丸と言ってもいいんじゃないかなと思います。本丸であり本来握られるべきでは無い最後の牙城とも…
Googlepay、Applepayが参入し切れて無いのは、Felicaの網がびっしりと巡らせていて簡単に入り込めないのです。(その分Appleの参入の仕方は驚いたが)当然いま以上に浸食してくるし、もっともっと入り込んでくるのはAlipayやWeChatpayなど中国系の決済でしょう。
もちろんQRコード決済が直ちに既存を塗り替えるなんて全く思いませんし、電車大国ニッポン=suica=Felicaなのでこの牙城は簡単には崩せはしないです。しかし長年わたくしはキャッシュレスを続けてますがsuicaはあえて率先して使わないようにしてます。
鉄道会社の電子マネー(決済サービス)がGoogleやAppleやアリババやテンセントに勝てる訳がない…そのポテンシャルがあるならそもそもUIなどをここまで放置する事はないでしょう。


2018.07.07 追記

JR東日本が「Suica×モビリティ」事業 配車サービスも連携、巨額投資も
中期経営ビジョン「変革2027」発表
https://jidounten-lab.com/u_3860

各種金融サービスや個人間送金、モバイルアプリなどさまざまな決済サービスや、デジタルチケットやホテルのルームキーなどの認証サービスとしてSuicaを利用可能にする。また、配車サービスなども含めあらゆる交通手段でSuicaが利用可能になるような環境構築を目指す

もう少し早く動けたと思うけど着手した事自体はエールを送ります!!
しかに今の体制(特に東日本と東海)のままで、本当にユーザーが望むものが提供できるのか!?見守りたいです。


2019.01.29 追記

・年会費廃止(おせぇw
・公式Twitter開設(おせぇw
ここ最近はやっっっっっとユーザーフレンドリーになって来たのかなと思います。でも本当にお客様の立場に立って行かないとこの先、5年10年経つ未来ではSuicaは選ばれなくなりますよ。JR(Suica)さんの未来のライバルはnanacoやWAONじゃないですよ。そこに気付けば変わりだすでしょうね。