クレカ不正利用やなんとかPayを経て~大多数のお店は決済利率だけではまだまだ動かないってお話④~

まずは

7月26日に「大多数のお店は決済利率だけではまだまだ動かないってお話」で書いたように当時LINEPayが決済手数料ゼロを謳い界隈は賑わい「これで日本は変わる!」なんて声も若干お見かけましたが、やはり現時点で劇的に変わって無いですから決済手数料だけでは動けないのですよね。

ただ、

翌日の7月27日に「では獲得する、普及させる、には何が必要?」で普及させるには、自ら獲得(営業マン)か他の人に取って貰う(代理店&インセンティブ)=「獲得力」が必要と触れました。

そして翌月8月20日に「PayPayさんがお越し下さいました!続:大多数のお店は決済利率だけではまだまだ動かないってお話」でPayPayさんがお越し下さりその時もゼロと言うニンジンを咥えさせる役目となる営業マン(か代理店)が必要と書きました。



営業力を備えた

営業力をPayPayさんの誕生には驚きましたね。


そして

日本テレコムに始まり、ヤフーBBのADSL、SBの携帯と、このノウハウは伊達じゃないです http://atmict.info/2018/08/20/post-4705/

と言った通りさすがでした。


普段行かない街の路地裏、奥地の小料理屋・文房具店・花屋などなど…
到底キャッシュレスに似つかない店舗の軒先にPayPayのアクセプタンスマークだけが貼ってあるのを目にした事ある人もいると思います。
当然ですがこれらの店舗は決済手数料がゼロなんてニュースを率先して見ないし、見たとしてもオーダーフォームに入力して申し込もうなんて思ってない方々です。その方々に対して1日何万歩、何十件と靴底を減らして足を痛めて努力をして獲得しているのです。


マップ上で対応マークを目にしてもスクロールさせるだけで終わってしまう方もおられると思いますがその裏での努力は相当なモノだったんだろうなと一度思い起こして欲しいです。
※一度も喋った事ない絶対に入れてくれないであろう店に入って交渉出来ますか?こう言った業種は時に罵声や嫌味も言われます
※またOrigamiPayが9/14に「Origami、信金中央金庫と業務提携」をして

普及させるには、自ら獲得(営業マン)か他の人に取って貰う(代理店&インセンティブ)=「獲得力」

この後者に当たるものを得たので営業力を大幅に高めました。しかしPayPayのそれとはちょっと違います。が文字にはしませんので聞きたい方はお店に来て下さい笑。


クレカ不正利用

うちの店には多くの会社さんが来て下さいました。
時系列でいうとまずはPringさん。名前を出せない〇〇や△△さん。そしてPayPayさん。名の出せない□□さん。
わたくしが契約をさせて貰う前に必ず言う一言があり「キャッシュレス社会を推進するために行っている店で、最後選択されるのは利用者なので今度も各社さんと契約は行っていきますが宜しいですか?」と。
皆さまそれに快く賛同頂き本当に感謝しております。特にあの時点でその様に言って下さったPringさんには感激でした。またPayPayさんは延べ回数で5,6回お越し下さり、色々と深い話をさせて頂いており感謝しております。

ただやはり例のクレジットカード不正利用の点は良くなかった。10,20年前のソフトバンクではなく社会的影響が当時とは桁違いですから今後はより一層の注意を払って頂きたく思います。しかしそこをソフトバンクだからってだけで叩き過ぎるのもどうかと思うし、100億キャンペーンの札束を引っ叩いて世の中を動かしてるだけではなく、どの会社も行って無い、足を使った地道な営業をなさってる事はぜひ頭の片隅に入れて欲しいです。


なんとかペイの乱立!?

私はNewsPicks含め各SNSはミュートしまくりなので、必要以上には目にしませんがそれでもやはりファミペイ誕生の時は乱立に対する不満を見かけました。

セミナーの時も話しましたが、乱立はその業界が拡大期に入った証拠でもあり、各企業が参入して次の収益を狙うのは別に今始まった訳では無いし、決済業界だけでなく小売りもサービスも何でもそうです。

・VISAはバンクオブアメリカですから元々は銀行
masterはチェースマンハッタン銀行ですからこちらも銀行
・AMEXはホテル組合がスタートでここを当時運送業をしてたアメリカンエキスプレスが買収
Discoverは当時の米国最大の小売業者であったシアーズ
と言う様に他業種からも各社が参入し熾烈な競争に勝ち残った会社たちが残る訳で一時期は乱立しまくった訳でしょう。一方の日本では置かれた状況が違いますが、過去にはJCBとOCBとHCBが有ったりも…

また約10年前に各社がこぞって参入した電子マネー。ここも乱立しまくりました。ただ10年も経つと脱落や吸収された会社も出ました。
クレカ・電子マネー・QRコードは普及期が違うので単純に自分の目にする時代だけで「乱立」と片付けるのはちょっと違うかなと思ってます。

また

Origami、金融サービスプラットフォームをパートナー企業に広く解放

~Origami Payの加盟店ネットワークや多様な支払い手段をオープン化 決済機能をパートナー企業のサービスに搭載可能な「提携Pay™️」を開始~

9月にコレ発表してますから今後はガンガンPay来ますよw

ネーミングセンス

ただ確実に言えるのはネーミングセンスの無さ

電子マネー乱立時代の時は「IC」をキーに、SUICA , ICOCA , TOICA やQUICPay、フルで入ってませんが、nanaco , WAON , iD などどこかICを意識しつつ独自の名称に拘ってた感じがしてました。
しかし現在のどこもかしこもPayを付ければいいって感じだけはダサ過ぎですよね…

未来の大本命はQRでは無い

もろにセミナーの内容になるので一部しか書けませんが、そもそもQRコード決済がキャッシュレス世界において未来の大本命かと言うと、まっっっったくそんな事は無いと思ってます。

14年前に世界に類を見ない素晴らしいFelicaと言うものが導入されたのに、技術的に後退しておいて、QRがキャッシュレスの道を切り開くみたいな言い方は非常に好ましくありません。

これも以前から触れてますが、来年以降はNFCが主役の一人として躍り出ると思ってます。またもっと先の未来にはAmazonGoやJR東日本(サインポスト)のスーパーワンダーレジ、セブン・ローソンなどの無人決済、ロボットマートや生体認証などによる支払いを感じさせない支払いに傾いていくでしょう。
ただキャッシュレス後進国においてこの高まった機運を逃さずに進める事が大切で、短期的にはその役目をQRが果たす訳ですからそこは切り分けて取り組むべきです。

来年からは

来年はゆうちょ始め銀行が乗り込んで来ます。
SBの様な営業力は持ち合わせてないですから対応店舗数はたかが知れてます。ただ彼らが動く事は直接的な店舗数だけで無く、Pringの様なクレカを必須としない銀行直結即時決済のアプリが増えてくと予想します。
日本の本番ってここからじゃないでしょうか。
日本人は必要以上にクレカアレルギーがあると思う。キャッシュレス=クレカだったり、クレカ=借金、借金=悪い事、と変な解釈をするのが日本人だから、その意識改善やリテラシー向上なんて待ってたらまたン十年掛かってしまうので…


そして最後に

携帯電話を初めて契約した時は恐る恐る状態だったけど、一度使っちゃうと心理的な抵抗が取れて、2機種目の買い替えは「あの点を変えたい」「ここを重要視する」そんな気持ちだったと思います。契約する事自体を迷っていた状況から、維持する事が前提で次はどこを重視しようかと
店舗に置いてのキャッシュレス決済導入もまさにそれ。そしてそれがクチコミとなりお隣さんや信頼してる仲間の店舗から聞くと「よし、うちもやるか」と一気に来るでしょう。
※以前は19年下期からと書きましたが、後にこの様な発表があったので予想より数か月早まるかも!?


心理的な抵抗が外れると自分から動きますから、こうなってくると必ずしも営業力ではないので現在苦心されてるとこにもチャンスはありますし、戦いの仕方が変わって来ます。兎にも角にも、来年が楽しみですね!
※最後に余談ですがこの営業力や政府の口先介入があったので、うちの店舗名変更や色々方針が変わりましたw

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