キャッシュレス店舗を始めた理由【後編】本気で導入しないと日本はこの先相当やばいと思います

追記
※この記述は2017年8月に立ち上げようと決意した瞬間からオープン時での考え方・世の中の情勢なので、2018年初夏以降のQR決済ラッシュなどは想定しても無い事ですので2017年時点での想いとして捉えて下さい

PayPayさんがお越し下さいました!~続:大多数のお店は決済利率だけではまだまだ動かないってお話~(2018.08.20)で記載しましたが2017年の情勢からはだいぶ好転してるので2019年に動くと思っておりあの頃より今はだいぶ楽観視してます


<前編はこちら
まず本来、硬貨を使おうが、紙幣を使おうが、クレカを使おうが、プリペイド型電子マネーを使おうが、ポストペイド型電子マネーを使おうが、モバイル決済を使おうが、仮想通貨を使おうが、まだ見ぬデジタル法定通貨を使おうが、
他人がどんな決済方法を選ぼうがどーでもいい事ですw
(※バスで現金探し大行列を起して他人を待たせてる状況が有ると使えよ!になると思いますが今回そこは割愛)
ですし、本人らからすれば「余計なお世話だ!」だと思いますw
本来は、です。

大昔、貝殻やコメや塩を売買や取引に使っていた時代に❝通貨❞が導入された時も『うるせえな、そんなモン使うか!』と頑なに拒んで来た人もいたと思います。そしてある程度の時期で受け入れた人もいて、更にいち早く導入した人もいたでしょう。どの時期で受け入れるのも自由ですし、他人がとやかく言う事でも無いでしょう。
本来は、です。
(※とは言え先行者利益・ノウハウ蓄積があるので明らかにどこがいいかは分かりますが今回そこは割愛)


次に話は大きく変わりまして、
シェアリングエコノミーですが日本は各分野で駆逐されまくってます。
カー・ライドシェア、シェアハウス (本来は民泊とシェアハウスは違いますが語呂の流れでこちらで) シェアサイクルなどなど。既得権益を守りたい気持ちは分かりますが、ユーザーはより使い易い方・より安い方・より良い方を選びたい訳でして。

当時アメリカでNapster・iTunesなどが誕生した時にあちら側の方々は守ろうと交戦していたと思います。が、結局は時代の流れには逆らえず行き着くところに行き着きました。
そしてその次の映像系は割とすんなりといったイメージです。無駄に争うよりはうまく乗って行こうみたいな感じでしょうか。(個人的なイメージです)


約10年前の日本の映像系ではひと波乱がありました。そしてあちら側の方々の勝利に終わりその時は(その周りの方々には)良かったのかも知れませんが、結局はAmazon(Video)・Netflix・Hulu(厳密には今違いますが)などのアメリカ企業だけでなく、更にはイギリスのDAZNと浸食された訳です。もしあの時、逆の方々が勝利してれば今の様な状況にはなって無かったでしょうし、それどころかAbemaTVみたいなものがその時誕生してれば、DAZNと同様に海外に進出出来ていた可能性も有る訳で。(近年慌ててそちらの方々が扱うVOD系が立て続けに出現しましたがまぁ10年前に出来た内容ですよね)

日本が全てだとも思わないし、海外企業が嫌だとかでも無いです。
それどころか誕生の時からGoogleが好きなので個人的には全てをGoogleにしたいし、Googleの街に行きたいと思ってるくらいであります。

※参考
「グーグルが「都市を丸ごと」つくろうとしている──先端技術を投入する壮大な“実験”は成功するか」
https://wired.jp/2017/11/26/google-sidewalk-labs-toronto/



まだ本格的に参入されてないのは「金融(決済)」です。
そしてある意味、金融(決済)は本丸と言ってもいいんじゃないかなと思います。
本丸であり本来握られるべきでは無い最後の牙城とも…(財布を握られてしまってはねぇ)

Googlepay、Applepayが参入し切れて無いのは、Felicaの網がびっしりと巡らせていて簡単に入り込めないのです。(その分Appleの参入の仕方は驚いたが)当然いま以上に浸食してくるし、もっともっと入り込んでくるのはAlipayやWeChatPayなど中国系の決済でしょう。
※追記:2018年4月16日イオンが19~20年にかけてVISAタッチを導入すると発表がありました。FelicaとNFC混合タイプ!?のリーダーが登場して市場にばら撒かれるとまたガラパゴス規格のメリットは相対的に落ちていきNFCの勢力が増すのでさらにその頃は状況が変わっていくでしょうね。

もちろんQRコード決済が直ちに既存を塗り替えるなんて全く思いませんし、電車大国ニッポン=suica=Felicaなのでこの牙城は簡単には崩せはしないです。しかし長年わたくしはキャッシュレスを続けてますがsuicaはあえて率先して使わないようにしてます。

キャッシュレス派が今は率先してSuicaを避ける理由 & 待ち遠しいモバイルPASMOよ… http://atmict.info/2018/01/29/post-2932/

鉄道会社の電子マネー(決済サービス)GoogleやAppleやアリババやテンセントに勝てる訳がない…そのポテンシャルがあるならそもそもUIなどをここまで放置する事はないでしょう。
※JRさんに恨みがある訳では無いです。危機感の表れとポジティブにお受け取り下さい。



ちなみに先進国・後進国(途上国)という言葉が有りますが、

先進国とは高度な工業化を達成し、技術水準ならびに生活水準の高い、経済発展が大きく進んだ国家のこと。(Wikipediaより)

次に工業化を見ると

工業化とは農業中心の社会から工業中心の社会へと移り変わること。18世紀半ばのイギリスの産業革命に端を発し、現在に至るまで続く、農耕社会から産業社会へと変化するプロセスである。(Wikipediaより)

よく「IT化」という言葉を耳にしますが別に今始まった訳では無いですし、10年前もその言葉はありました。20年前になるとどうだったかな?と。過去歴史を振り返った時にたかだか5年、10年くらい誤差な訳で未来のWikipediaなんかには「IT化とは21世紀頃から」と表記されるでしょうね。

中国はここ数年で一気にモバイル電子決済化が進み、インドもアフリカのモザンビークでも同様です。日本では13年も前におサイフケータイが始まったのに一気に抜かされました…
シェアリングエコノミーや他の分野も含めて今の日本はIT先進国だなんて全く思えないです…いつも周りをみて「タコクハー、タコクガー」。


うちの嫁サンがATAMIせかいえで働いています。
ここのオーナーは大前研一さんです。ちなみに働いているからといって喋った事が有ったり何か恩恵を受けてるという訳では有りませんww
勝手に親近感が沸いてるだけです(笑)が、blogなどで拝見しいつも表現や言葉に学ばせて頂いており、その大前さんの言葉を借りると

私は以前から「このまま行けば日本は、ポルトガルやスペインのように400年衰退する、そういう長期没落が続く国になるぞ」と言ってきましたが、2017年はそのことが明確に決定づけられた年だったと言えるでしょう。

と仰っており、とてもとても非常に極めて理解できます。
もちろん大前さんは決済だけの話しをしてる訳ではないですが、この国は相当やばいと思います。



このグラフは経産省が出してるデータを貼りましたが

FinTechビジョン 概要 – 経済産業省
キャッシュレス研究会の方向性 – 経済産業省

2015年の数値って事は、2,3年経ったところで日本は大して変わっておらず、他国、特に中国は相当な伸びをしてるんじゃないでしょうか。


日本(人)ってほんとに凄い国(人)、素晴らしい国(人)、だと思います。
電車で寝てても置き引きに合わない。
電車はきっちり時間通り来て少しでも遅れれば謝罪。
タクシーはぼったくらない。
等々。
海外に行った事は有りませんが、治安が悪い、タクシーはぼったくり、時間はずれる、(国によっては)貨幣は信用できない等々と日本に住んでると考えられない様な事が普通に起きてると聞きます。
その国々はテクノロジーの力によってそれらを解決しようとしてる(した)訳でして、日本はそれを率先してやる必要が無かった事がある意味、仇となり遅れる原因となり、結果的にIT(キャッシュレス)後進国になりだしてる状況かなと思います。。。
だから相当やばいよ、と。




ヘビーキャッシュレッサー(笑)としては、もっともっとこの様な店が出て来て欲しいです。

そして大手にはこんな訳分らん奴に抜かれたのかと思って率先して動いて欲しいです。

他の地方に住んでる方も今がチャンスと捉えて是非踏み込んで欲しいなと思います!


となんか偉そうに言っちゃいましたが、前編での「何かやりたくなった。(動きたくなった)」と後編での「危機感の現れ。」

そして最終的には「今までは口(文字)だけで何も行動起こさなかったけどまずは動いてみた」ってところでした。※厳密には動きかけた時もありましたが今までは志半ばで手を引いてた感じですかね汗


うちは小スペースの個人店となりますが、熱海より微力ながら勝手気ままにICT&キャッシュレスライフを提案し続けて行きたいと思います!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする